中国大連 新型コロナ第二波へのスピード対応

中国遼寧省大連市で、7月22日、新型コロナウイルスの症状あり陽性患者が確認されました。

 

1名のコロナ患者が確認されてからの大連市の対応スピードが凄まじく感動したので、新聞大連の記事をもとに、現在までの対応をまとめました。

 

7月22日(水) 大連市で1名の新型コロナウイルス陽性患者確認

大連市西岗区に住み、大連湾付近の輸入水産品加工企業に勤める58歳男性の新型コロナウイルス陽性が確認されました。

男性は発病前14日間大連市を離れておらず、新型ウイルス患者及び重点地域から大連市内に戻ってきた人、域外の人との接触歴もありませんでした。

発病3日前まで西岗区の一人暮らしをする自宅の最寄りである香炉礁駅から大連湾駅まで地下鉄3号線(轻轨)を使って通勤していました。

 

輸入エビに付着していた新型コロナウイルスが感染源だという話もあり、一気に『魚介類全般は食べない方がいい』という話が広がっています。

(6月に北京の海鮮市場のサーモンが新型コロナウイルスの感染源だという話でしばらく食べられなかったサーモンが、やっと最近食べられるようになったばかりだったのに・・・。)

 

7月22日(水) 地下鉄3号線 大連湾駅封鎖

男性患者の勤務先の最寄駅である地下鉄3号線大連湾駅の封鎖が決まり、全ての列車は大連湾駅に停まらないことになりました。

地下鉄に乗る際はマスク着用義務、アプリでの健康コードの読み取り、検温が必須です。

 

7月23日(木) 文化会館や体育館などあらゆる室内施設が営業停止

さらに陽性患者が確認される

7月22日実施のPCR検査により、さらに2名の症状あり陽性患者及び12名の無症状患者が確認されました。

いずれも外地との往来歴、重点地区から戻った人との接触歴はないそうです。

このほか、一人目の患者が務めていた水産品加工企業の工場や冷凍・冷蔵庫、冷凍食品などのサンプルを検査したところ、少なからず陽性が確認されたそうです。

 

バスも臨時運休多発、カラオケやイベントも中止に

大連市は感染対策として文化会館やカラオケ、インターネットカフェ、体育館やスポーツジムなどの室内施設の営業停止を発表しました。

また東港噴水広場で開かれる予定だった「大連芸術フェスティバル」に関する各イベントや牧場でのイベントも中止になりました。

バスも臨時運休した路線があります。

 

午後からは対面型の教育活動停止

23日午後には教育局によって各種学校の対面授業が停止となりました。

私の勤務先の日本語学校は先日職員のPCR 検査で全員陰性を確認し、対面授業が始まるところでしたが、オンライン授業継続になりました。

 

7月24日(金) 地下鉄3号線に乗るためにPAC検査が必須になる

地下鉄3号線乗車時にPCR検査必須に

地下鉄3号線駅の前にPCR検査場が作られ、乗車前にPCR検査を受けることが必須になりました。

正直これに関しては、検査を受けた後に結果を待つことなく地下鉄には乗れるので、感染者を乗せないためではなく、感染可能性のある人の足跡を辿れるようにするためだと思います。

検査をしなければ乗車できないため、初日は夜中2時から駅で並ぶ人もいたとか・・・。

どの駅も早朝からPCR検査待ちの人でごった返していたそうです。密!

 

24日の陽性患者数

24日にはさらに9名の陽性患者、27名の無症状陽性患者が確認されました。

 

7月6日以降に地下鉄3号線に乗った人もPCR検査対象に

24日午後には、地下鉄3号線にこれから乗る人だけでなく、7月6日以降に地下鉄3号線を利用した乗客に対しても、社区に報告の上PCR検査を受けることを大連市が要求しています。

街中のいろいろな場所で簡易PCR検査場が設置されています。

 

7月25日 各種公共交通機関が対応を示す

25日の新規患者数

25日には、さらに新規無症状感染患者が24名確認されました。

 

公共交通機関の対応

高鉄と飛行機は7日以内に受けたPCR検査の陰性証明が提示できなければ乗車・搭乗はできなくなりました。

原則不要不急の移動は禁止。

総合バスは大連市の全ての路線について乗車券の販売を停止しました。

 

PCR検査数は21万人!

22日に感染者が出てから25日までの4日間で、PCR検査数は21万になったそうです。

おそろしい検査スピード・・・。

 

7月26日 PCR検査を全市民対象に

26日の感染患者数

26日には、新たに12名の症状あり感染患者が確認されました。

これまでの無症状患者が症状ありになったようです。

財政負担で希望する全市民にPCR検査を

新型コロナウイルスを徹底的に抑え込むために、財政負担でPCR検査を希望する市民全員に受けさせることが発表されました。

大連市民はやく600万人。感染拡大を防ぐためとはいえ、ものすごい決断だと思います。

(検査の正確性に疑問が残るという話はありますが・・・笑)

 

1名の感染確認から、5日ほどでここまでの対応方針を示してきた大連氏のスピード感には本当に驚かされました。

1日でも早く感染を止めてやるという気合いを感じます。

これなら、落ち着く日も近いのではないかな、と思います。

 

大連加油!!!!

 

 

 

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