新型コロナウイルスの影響で1週間の予定が1ヶ月半にもなってしまった春節休暇を経て、やっと大連に戻ってきました。
1月には中国だけだったコロナも、今や世界中でコロナ!コロナ!コロナ!ですね。
そして本日(3/19)、中国国内での感染者はゼロになったようです。
中国のコロナ状況が落ち着いてきたこと、日本を含む海外諸国の感染拡大に伴い中国が日本からの入国を拒否するのではないかという不安もあり、このたびついに大連に戻る決心をしました。
今や世界中で入国者に対し入国後14日間の隔離政策が行われています。
今回は2020年3月13日に私たち夫婦が大連に戻った時の様子をお伝えします。
(空港での対応状況などは日に日に変化しているので、大連に渡航される際は最新の情報をご確認ください。)
成田空港ではビザの確認があります
現在成田から大連への直行便は、ANAとJALが一日一便、週4で運航しています。
大阪からの直行便は運休です。(3月28日まで)
3月10日より、中国政府の方針で中国へのビザなし(滞在15日間以内)の旅行目的などでの訪問一時停止となりました。
ビジネスや親族訪問目的の場合は例外となりますが、中国入国時に中国国内から招待した人が7日以内に発行した召喚状の原本の提示が必要です。
ただ、ビザなしで入国しても隔離される可能性も高く、移動はかなり制限されるため、ビザなしでの中国訪問はずらせるのであれば時期をずらした方がベターでしょう。
この方針のため、成田空港ではバゲッジドロップが全て有人カウンターで行われ、グランドスタッフにビザ有無の確認をされました。
(有人バゲッジドロップのおかげで、荷物の重さ23kgを少し超えてましたがスルーだったのでラッキー!)
私たちが乗ったJL 827便は朝9:25発です。
今までは朝その時間なら免税店が全店オープンしていましたが、コロナの影響で半分くらいのお店が10時からオープンとのことでした。
正直、開いている数店舗で欲しいものは買えたし、働き方改革の意味でもコロナが落ち着いてからもこの営業時間で良いと思います。
搭乗開始時刻も今までと変わらず出発20分前からでしたが、搭乗ゲートを通る前に一人ずつJALスタッフによる検温がありました。
ここで熱がある場合は搭乗を拒否されるかもしれません。
大連到着までに「健康状態申告表」を記入!
飛行機に乗ると、一人一枚「健康状態申告表」が配られます。
中国語と、裏面には英語で書かれています。
直近の健康状態や、周りの人のコロナウイルスへの感染状況を申告します。
そして、飛行機が大連に着陸する前に、機内アナウンスがありました。
座って待っていると、全身防護服の検疫官が数人入ってきて、前に座っている人から検温が始まりました。
初めて防護服を着た人を目の前にし、
「コロナウイルスってやっぱりここまでやらないと危険なウイルスなんだ・・・」
と実感しました。
熱がないことを確認し、ようやく飛行機から降ります。
大連空港到着後の問診
飛行機を降りると次に行わなければいけないのは、検疫官による入国者一人一人の問診です。
機内で記入済みの健康状態申告表を提出し、それをもとに口頭でも質問されます。
ここで困ったのが、担当の検疫官が中国語しか話せなかったこと。
簡単な「发烧(発熱)」や「咳嗽(せき)」は分かったので「没有(ありません)」と答えられましたが、それ以外はなんとなーくしか分からず、申告表の英語を見ながらなんとか、という感じでした。
(中国語頑張ろう、と改めて決意!・・・何度目の正直や。笑)
探せば日本語ができる人もいそうなので、どうしても無理な場合はきっと検疫官側がなんとかしてくれると思います。
その後入国審査の前には入国書類の裏に勤務先や住所・緊急連絡先の記入を求められました。
ここまでガッチガチで健康状態の確認をされたので、入国審査自体はすんなりでした。
入国審査後はスーツケースを取り、出口から出られます。
いつもはあったスーツケースの荷物検査(荷物のスキャン)はありませんでした。
バスに乗って自宅まで!隔離生活スタート
出口から出た後も、勝手に家に帰ることはできず、大連市の専用車で家まで送り届けられます。
国籍や中国人の場合住んでいる地域ごとの対応口があり、私たちは日本人と書いてあるところへ。
日本語の通訳ボランティアがいるので日本語でやりとりでき、安心です。
ここでも住所やパスポート情報などを記入し、バスの準備ができるまで待ちます。
普段は飛行機が着陸してから空港を出るまで30分程度ですが、約2時間かかりました。
バスは私たち夫婦の他にもう一人同じエリア在住の日本人の方との相乗りでした。
先にその方のマンションに行き、その後私たちです。
マンションに到着し、防護服を着た検疫官と一緒に手続きをしようとすると、ここで問題が・・・
と、マンションの管理人が言うのです。
実は私たちが行く5日前、3月8日までは夫婦や家族で大連入りした場合、一緒の部屋には入れず一人一室隔離政策でした。
ですが、3月9日から方針が変わり、夫婦や家族は同一部屋で隔離できるようになりました。
この情報を管理人さんが知らず、一緒に隔離できないと言い張る・・・。
一緒に来た検疫官は、そんなはずないと言ってくれるけど聞かない・・・。
そんなこんなしているうちに、警察やら誰やらがやってきてあーだこーだ話してる・・・。
中国でよくある光景です(笑)
私たちも中国語でうまく伝えられない+何言ってるか分からないので、夫の通訳に電話して代わりに説明してもらったりと、マンションに着いてから部屋の中に入れるまで寒い外で1時間ほど立ち往生してしまいました。
このわちゃわちゃした感じ、あぁ・・・中国に帰ってきたなあ・・・と懐かしい気持ちになりながら、イライラする夫をなだめ、ようやく我が家へ。
部屋に入る前には散々スーツケースに消毒液を吹きかけられました。
おわりに
ここから14日間の隔離生活のスタートです。
これから大連に戻られる方は、部屋の大家さんにその旨を伝えるだけでなく、大家さん経由でマンションの管理人さんにも伝わるように話しておくとスムーズに家に入れると思います。
空港でもマンションでも、厳重すぎるくらいの検温と体調確認をされ、中国の
『絶対に新型コロナウイルスを外から入れない』
という強いやる気を感じました。
大連にいる分には、コロナはもう大丈夫そうです。
世界中に広まってしまった新型コロナウイルスが、1日も早く落ち着くことを心から祈ります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました❣️