2021年8月に日本へ一時帰国し、1ヶ月の日本滞在後9月に中国大連に戻ってきました。
2021年9月10日の入国時点で、大連市の隔離政策は21日+7日。
政府指定ホテルでの隔離21日間に、自宅隔離7日間が義務付けられています。
隔離ホテルは完全にガチャだと聞きますが、今回私が当たった大連小平島のホテルは、控えめに言って最高でした。
大連日本人向け隔離ホテルは2か所ある
まず、私が当たったホテルは大連の南西、小平島という場所にある「圣汐湾度假酒店」というホテルでした。
大連空港で入国手続きを済ませゲートを出ると、隔離ホテルに行くまでに中国籍・外国籍に分かれて並ばされます。日本便の外国籍はほぼ日本人なわけで、この日本人が振り分けられるホテルが現在は2か所あります。
その一つが今回私が宿泊した、アタリと言われることの多い「圣汐湾度假酒店」です。
もう一か所は西安路付近にある「大连昱圣苑国际酒店」というホテル。
漢字が難しくて読めないためか(私も読めない)、日本人の間では小平島(シャオピンダオ)・西安路(シーアンルー)という呼び分けがされています。
どちらのホテルになるかは完全に隔離ホテルガチャ!!!!!・・・と言いたいところなんですが、実は空港で迎えのバスを待っている時、近くにいるスタッフに聞くと教えてくれたんです。
いや〜この瞬間の私、マスクの下でにやにやが止まらなかったです。小平島だ!やったーー!!!
このスタッフさん、日本語できるんですよ。
すごいです。ありがたいです。聞かなかったら迎えに来たバスに乗って行き先もわからずホテル到着を待つだけ(=隔離ガチャ)だったので、ホテルを選びたい方はぜひ確認されることをおすすめします。
ただ、小平島のホテルはおそらく西安路よりも部屋数が少ないらしく、毎日の受け入れはしていません。
印象としては週に2回です。(JAL成田大連便は月〜金まで毎日運行)
今は一人の隔離期間も21日と長いですし、そういう意味では隔離ガチャですね。
最高に綺麗な小平島のホテル
というわけで私が宿泊できた小平島のホテルですが、名前がリゾートホテルというくらい、とにかく綺麗で最高でした。(ホテル名にある“度假”は中国語で“リゾート”の意味)
百聞は一見にしかず、ご覧ください!!!!
まず部屋がとにかく綺麗。
そして隔離生活を大きく左右する湯船の有無ですが、どや!!バスタブがあるだけで大当たりです!
ちなみに西安路のホテルはバスタブなし、この小平島のホテルも部屋によってはバスタブなしのお部屋もあるそうです。隔離ホテルガチャ・・・。
おまけにバルコニーまでついていて、密室空間に閉じ込められる21日間も覚悟していたので、ただただサイコーか!?という感じでした。このバルコニーは洗濯物や布団を干したり、椅子を置いて外の風にあたりながらお酒を飲んだりと、大活躍でした。
△バルコニーからの眺めもよき。
部屋の設備
部屋には21日間生活するのに不自由しない準備がされていました。
まず飲料水は550mlのペットボトルが約50本置いてありました。
トイレットペーパーも14ロール。
この水やトレペは足りなくなったらホテルのフロントの人に連絡すれば補充してもらえますので、なくなることを気にすることなく飲んだり使ったりできます。
バスタオルやフェイスタオル、足拭きマットも4セットずつくらい最初に用意がありました。
タオル類は隔離後14日間経ったところで交換してもらえます。なので毎日変えるわけにはいきませんが、3〜4日に一度は新しいものが使えたので、まあまあ清潔に過ごせます。
冷蔵庫はありますが冷凍庫とは分かれていません。(冷凍庫を使うシチュエーションもないでしょうが。)
電気ポットとコップがあり、ウーロン茶や紅茶のティーパックも10パックくらいありました。こちらも足りなくなったら補充してもらえます。
コンセントに挿して使うタイプの虫除け液も置いてありました。
ありがたかったのが液体の洗濯洗剤1袋が用意してあったこと。
洗濯は手洗いなのですが、21日間余裕で使える量でした。日本から粉の洗剤を持ってきたけど不要でした。
ゴミ袋やお掃除用のホウキと塵取り、新品の雑巾がわりに使えるタオルもありました。
シーツや枕カバーは残念ながら交換してもらえません。
テレビはありますが、中国のインターネットテレビです。
お部屋には大満足だったのですが、不満があるとすれば一つだけ。Wi-Fiはそこまでよくなかったです(泣)。各部屋のネットワークだったんですが、特にVPNを繋いで何かをしたい時にうまく接続されないことが時々ありました。LINE漫画の読み込みがおっそいとかね・・・
VPNなしのテンセントミーティングを使ったインターネット授業はほぼ問題なくできたので、まあよしとします。
小平島ホテルの食事
食事に関しても、毎食とてもおいしく満足でした!(私がバカ舌なだけだったらごめんなさい。)
朝食は中国チックにお粥が出て、昼食は丼物やパスタ・うどん、夕食はごはんとおかずで毎食とてもおいしくいただきました。
日本人向けの隔離ホテルなだけあって、メインは和食で、鰻丼は週1で出たし、夕食にはよく納豆もついてきました。朝食のお粥が苦手な方はいるかもしれませんが、そもそも部屋の中でほとんど動かない上に量も十分でたので、私は日本から一応持ってきたインスタントのお味噌汁やふりかけなどの食材を開けることは一切ありませんでした。お腹空かないし、お菓子も食べなかったです。
△朝ごはん
△お昼ごはんのうな丼
△夜ごはん。中秋節だったので気持ち豪華。
もちろん、21日間もいるとこの間食べたな、ってものが数回出てきたりはしますが、そんなときは別途支払えばカップラーメンや火鍋など注文することができます。
注文表にあるものであれば、お酒やチョコレートなども頼めるので、ビールやワインは何回もお世話になりました。
出前はNG 差し入れ(食品以外)はOK
中国在住経験のある方には気になるところかと思いますが、このホテル、外卖(出前)は完全にNGでした。大連に住む家族や社員が差し入れをしてくれるのはOKなのですが、これも原則食品はNGとのことでした。
隔離初日に夫にパソコンの充電器を届けてもらった際、夫がビールとチョコレートを一緒に持ってきてくれたのですが、今回だけは認めるけど次回から飲食品は禁止、と注意されました。
ちなみに西安路のホテルは外卖メニューがあるそうで、マクドナルド・ケンタッキー・スタバなど頼むことができるそうです。それ以外もおそらくお願いすれば融通きかせてくれる感じだと聞きました。そこらへん西安路のホテルはいいですよね。
小平島のホテルは淘宝などの快递もOKでした(食品以外)。
ホテル住所とホテル電話番号を入力して注文すれば、受付の人が部屋まで届けてくれます。私は中国語の本とヨガマットを淘宝で注文しました。
最終目的地が大連以外だとあまり荷物を増やせないでしょうが、大連や近郊の街の場合は日本から重い思いをして色々持って来なくても、淘宝で買い揃えることができます。
日本から持ってきた方が良かったもの
隔離ホテルの備品はしっかり準備してあったし、ごはんも幸い口に合ったので特にこれが欲しい!と言うものはなかったのですが、以下5つはあると良かったものです。
インスタントコーヒー
ホテルに用意してある飲み物は紅茶やウーロン茶・緑茶ティーバッグはあってもコーヒーはありませんでした。
一杯15元で注文することもできますが、コーヒーをよく飲む方は持ってきた方がいいです。
たまたま日本出国前に友達が結婚の内祝いでスタバのインスタントコーヒーセットを贈ってくれて、それを持ってきましたが、軽いしかさばらないしおいしいしで最高!私が隔離生活に入ることを見越しての友達のチョイスだったのですが、センスありすぎで感動しました。
コーヒーにはミルクを入れる派ですが、毎朝朝食に牛乳がついてくるので、それを入れて飲んでいました。
そのほかに食品系はインスタント味噌汁やふりかけ類を数種類用意したのですが、一切出番なく終了。ごはんに納豆出てくるし、おかずも多かったので不要でした。
アロマとファブリーズ
あと用意しておけばよかったのが、お気に入りのアロマとファブリーズ。
今まで生きてきてアロマなんて焚くタイプじゃないんですが、ホテルの部屋での隔離生活で視覚・聴覚に限りがある中、嗅覚が楽しめればさらに癒されたかなあと思います。隔離仲間の友人も同じことを言っていて、彼は洗濯用にお気に入りの柔軟剤を持ってきてたっぷり使って手洗いしていたそうです。
あとは単純に部屋・・・というかベッドの布団が臭かった。
基本21日間の隔離中はシーツ類変えられないので、前の人の汗やらなんやらが染み込んでいる感じが嫌で、初日、夫に差し入れしてもらう時にファブリーズも持ってきてもらいました。
ファブリーズ+癒しの香りがあればよりリラックスできると思います。
クイックルワイパー
あっても良かったかなと思ったのがクイックルワイパーです。
小平島のホテルはフローリングで、掃除は備え付けのホウキと塵取りでゴミを取ったあと雑巾で水拭きをしていたのですが、まあまあ面倒臭い。お部屋を清潔に保ちたい方は持って来られてもいいかもです。でも、これこそ必要なら淘宝すればいいですね。
西安路のホテルはフローリングではなく絨毯らしいです。
入浴剤
隔離部屋に湯船があった場合絶対マストなのが入浴剤!
私は暇に任せて1日2回とか半身浴をしていたので、入浴剤のおかげでさらに最高なお風呂タイムになりました♡
果物ナイフやハサミ
食事の際によく果物が一緒についてくるのですが、スイカやメロンなどカットされているものもあれば、りんごや梨など丸々一個がそのまま出てくることも。丸かじりに抵抗がなければいいのですが、かじるにはかたいものもあり、いくつか無駄にしてしまいました。
少し前髪が伸びてきたなあという時にハサミもあると便利です。
爪切りは購入ができるのですが、果物ナイフやハサミは防犯上?かわからないですがホテルの人からの購入・貸し出しもNGだったので、あったらよかったなと思います。飛行機に乗る際は手荷物に入れないようにお気をつけください。
小平島隔離ホテルのお値段
ずばり、1泊600元(約10,200円)でした。600元×21日間=12,600元(約21万円)。
もしかしたら時期にもよるのかもしれませんが、まーあいいお値段します。
このほかに、隔離期間中のPCR検査5回・血清検査が1回で715元を払いました。PCR検査の結果証明証はチェックアウトの日にまとめてもらえます。
西安路のホテルは一泊550元で少しお安いみたいです。
それでも普通に高いので、思いっきりホテルステイを楽しまなきゃ損ですね!
おわりに
大連・小平島隔離ホテルでの隔離ライフは個人的には最高でした。
誰にも会えなくて鬱になるんじゃないか・・・情緒不安定になったらどうしよう・・・という不安もありましたが、3食決まった時間にごはんを用意してもらえて、夜10時には寝て朝6時前に起きて、筋トレして半身浴して、仕事もして、時々友達とカクリモート飲みを楽しむ。ネットがあればいくらでも暇をつぶせるし、中国語の勉強をしてみたり、ぼーっとしたり本を読んだり、毎晩ボディクリームを体に塗りこむ余裕があったり・・・とっても贅沢な時間でした。
小平島のホテルで本当によかったですが、西安路のホテルも湯船がないこと以外悪い話は聞きません。
大連の隔離ホテルは中国の中でもいいんじゃないかなあ〜と思っています。
来連する方の楽しい隔離生活を祈ります❣️